株式会社ENDROLL COOブログ

XRのスタートアップで働くCOOのブログです。

スタートアップを始めたので週100時間働いてみた

GWも休みなく働く親愛なるスタートアップの皆さま。

 

働き方改革の話題を耳にするようになって久しい一方、ほとんどのスタートアップはリソース不足を労働でカバーしながら、むしろモチベーション高くもっと働きたいぜ!と思っている派の方がどちらかというと多いのかな、と感じています。

www.mhlw.go.jp

 

僕らも2017年12月に友人3人で創業し、例に漏れず昼夜忘れて仕事をしているタチなのですが、ある日、気づいてしまったんです。

 

「あれ、俺たちもしかしたら今週100時間くらい労働してる?」と。


(計算してみたら8–26時で働いており、休憩時間を食事やサニタリー的な時間も含め1時間×2として差し引いて14×7=約100時間でした。)

会社員時代は1日8時間でも結構つらいなーと思っていたサイドの人間なので、これには自分でも驚きました。

その後も毎週100時間!とまでは言わずとも無理せずコンスタントに85~100時間の間で働けています。

 

週100時間労働といえばよく超人起業家として例にあがるイーロンマスクの
起業家たるもの超多忙であれ」「他が週に50時間働くなら自分は100時間働け
といったメッセージが有名ですよね。

もちろん賛否はあるかと思いますが個人としては
①アウトプットの質の維持を前提とし
短距離走じゃなく長期的に続けられる働き方で
③何よりその方が楽しいと思えている
のであれば働き方や時間は個人で選択できるべきと考えています。
logmi.jp

(余談ですが、この記事を読む限り彼も常に100時間働いている、ってわけでもないのかも知れませんね)

www.businessinsider.jp

 
前置きが長くなりましたが、「いつの間にか100時間働いてた!」と自分でも驚いたことがあったので、スタートアップ、特に創業期のガツガツ働きたい若手起業家に何か1mmでも参考になることがあれば、と思い筆をとりました。
 
※100時間頑張ろう、というよりは気づいたら100時間働いていた、という形なので、ぶっちゃけ結果論なところはご了承下さい。

長時間労働を推奨しているわけではないです。元からスイッチが入ったら二徹三徹を辞さないアクセル踏みすぎる3人組が、無理せず頑張れるように心がけたりやったりしていることです。
 

①働き方をシステム化する:精神論に帰着させない

・一軒家を借りオフィス&シェアハウスとして住みこみで働く

>まず最初にやろうと決めていたのがこれでした(初手からチート感がありすみませんw)

当初は公私共にバーンレートを上げたくない、雑務コスト(ex:掃除などの住居管理、炊事洗濯)を分散させたい、くらいの目的で一軒家を借りようとしてましたが、それ以上の効果がありました。

まず、そもそも住み込みなので移動時間や身支度の時間がほぼ0のため、極論起きて1分で仕事が始められます(笑)
侮るなかれ、これで1日1時間強、週で10時間近くの時間が浮いています(当社比です)。
 
会社員時代は「ちゃんと身支度することで気持ちが入る」「電車での移動時間とることで強制的にインプットの時間をとる」みたいなことを考えていたのですが、「やりたいことにすぐアクセスできる」現在の方が貢献度の高い時間の使い方だと感じています。
 
また、やはり他人の目が常にある状況なので、セルフマネジメントがしやすいと感じています。

なんだかんだ「自分で当たり前だと思ってること」を当たり前にできなかった時に人間落ち込みやすいので、メンタルを維持できるのも副次的にメリットになっています。
(メンタルの維持に関しては後ほどまた触れます。)

▽オフィスの様子。こんな感じで日々開発しています。

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あまり勝手なことは言えませんが、もしこれから友人と創業するような方がいたらシェアハウスはかなりおすすめです。
 

・朝に予定を入れて早起き設計

>僕たちは夜に頑張れるタイプが多かったので、苦手な朝にマストな予定を入れ、早起きする習慣をつけるようにしています。具体的にはデイリースクラムを朝8:00-8:15で行なっています。

tipsとしては15分間話すだけで仕事を始めると眠くなるので、そのあとにみんなで朝食を食べながらタスクの流れや調整事項のまとめなどをし徐々に体を起こすのがおすすめです。
 
 

②フロー状態を作る環境設計:時間あたりの生産性を楽しく上げる

・フィードバックをはやく"手に入れる"

 弊社はXRのゲームの会社ということもあり、とても主観的な「楽しさ」をコンパスにプロダクトを作ることになります。
 
なので、プロダクトもローンチ前だとほとんど直接的なフィードバックがなく、「自分たちの方向性があっているのか?」「これは本当にユーザーに刺さる機能なのか」と答えもないただの不安に中だるみしてしまいそうな時もしばしばありました。
 
そんなことでモチベーションが下がるのは嫌だったのと、ベータ版を出してからではなく、なるべく機能、シナリオ単位でPDCAを回したいという思いから「フラットにフィードバックくれそうな知り合いと会う機会を強制的に設ける」ということを月に2~3回やっています。
投資家や起業家ではなく1ユーザーっぽい友達に見てもらうのがポイントです。
 
結果、フィードバックが得られて自分たちの進む方向性に自信がついてきたと同時に、ゲームという性質上、ストーリーや機能だけでなく直感的な面白さがフィードバックに必要なので、企画書や仕様書の作り込み、デザインモックの作成、機能開発などをめちゃくちゃ細かいスプリントで回すことになり、短期間で質の高い労働時間を確保できました。

また、知り合いと会う手前クオリティ高く作らないとかっこつけられん!という気持ちもあり、いわゆる文化祭感覚で働くことができます(笑)
 
to Cのスタートアップが最初のプロダクト作るときなどはおすすめです。
ただ、細かいスパンで作っていると機能や世界観が小さくまとまってしまうリスクもあるので、その点も留意した上でやってみると良さそうです。 
 

③メンタルとフィジカルを健康に保つ:時間を失うリスクを下げる

・筋トレとバランスのとれた食事

>どこの業界でも体 is 資本です。筋トレが事業に与えるメリットに関しては、スタートアップなら誰しもが一度は何かしらのスライドを見たことがあるであろう馬田先生のスライドがとても参考になります。
筋トレのメリットを科学的な面、かつファクトベースで書いてあるので、穿った目で物事を見がちなスタートアップの方々でもすんなり入ってくると思います(笑)
 
もとより体が弱く、月に1回は体調を崩し年に1回点滴をうってる虚弱体質をどうにかしないと戦えない!と思い始めた筋トレでしたが、結果的に
①1日12時間は少なくとも働ける体力がついた
②精神的にあーだこーだ余計な思考を巡らすことがなくなった
③筋トレ始めてから体調を崩していない!!!!(※十二分に運の可能性有り)
の3点をメリットとして感じています。
 

・テンションをあげていく!

>スタートアップで長時間労働が前提の中、楽しく仕事をしないとなかなかに辛いのでテンションが上がることを仕組み化しています。
 
細かく色々試している中、今のフェーズで特に効果があるなーと感じているのは上記でも紹介した「フラットにフィードバックくれそうな知り合いと会う機会を強制的に設ける」でした。やっぱ知ってる人の前だとかっこつけたいですし、そのためには多少なら無理できるのは人間の性ですね(笑)

他の物を総括すると、定性だろうと定量だろうと自己評価をあげれるような座組み、そしてなるべくアクションが仕事に直結するものが良いのだろうなと感じています。
 
余談ですが、前職の時にGoogle出身の方々と仕事をすることが多い中、仕事する時のテンションの上げ方でこんなにも生産性が違うのか!と常に感じていました。
特に従業員が増えてくるとKPIベースでのものはもちろんのこと、組織の未来や構想でテンションをあげてもらうような仕組みが必要そうだなーと考えています。
 
・最後に
全スタートアップでも適応できるやり方ではないことは承知の上で、1mmでもどこかの誰かのためになれば幸いです。
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